2026/4/6 Vol. 24
馬庭 翔大(まにわ しょうた)さん
(2017年9月入社)
出身:千葉県 横芝光町
生年:1996年(29歳)
この会社を選んだ理由は?
以前は千葉県にあった造船所に勤めていましたが、給料が少なくて残業も多く、職場の人達とも馴染めず、精神的にダメになった時があって退職しました。
ただ、造船という仕事は好きで続けたいと思いながら色々な会社を探していたところで、縁あってここの社長が声をかけてくださいました。お給料が今までの3倍近くで、寮もあって家賃・光熱費・駐車場込みで1万円と条件も良く、即決で就職しました。この会社に拾ってもらって在籍9年になります。
どんな仕事をしていますか
鍛冶屋(鉄鋼を扱う人のことを呼びます。弊社の慣習です。)としての船体の組み立てと改造・修繕をメインに担当しています。このほかにも、簡単な現図作成作業、部材組立・配管作業、FRP加工、塗装、船の上下架、操船、クレーンの操作等、機械整備と事務仕事以外の業務を経験させてもらって、いろいろな技術を身に着けています。新造船の際は外注した基本設計を基に、上物(操舵室、船員室などの甲板上の構造物)の取り付け方・溶接部の取り回し方などを船主さんと話しながら決めています。操船やクレーン操作に必要な免許などは、希望して勤務時間中に講習や試験を受けさせてもらったり費用を補助してもらったりしました。主に個人それぞれで作業をしていますが、船の上下架などの人手が必要な作業を行うときは一旦手を止めてみんなで協力しています。
仕事のやりがいや魅力は?
大手と違って、船主さんと現場職人との距離が近いため直接やりとりすることが多く、私の意見を取り入れて仕事させて貰えたりした時はすごくやりがいを感じます。例えば、艤装(船体にいろいろな設備を取りつける)については、以前の職場では決められた工作方法に従って作業をしていましたが、ここでは現場の職人が船主と話をして工作方法を決めたりしています。
土建屋さんの船、プレジャーボート、東京都の官庁船など多様な船を扱えるので、船と一言で言っても「船でこんな仕事もあるんだ」「そんな事あったんだ」等お客さんから色々な話を聞けたりするのが楽しいです。
作業についても溶接したり塗装したり船を操縦したりと、色々な仕事が出来るので飽きずにたくさんの技術を身につけられるところが、生粋のB型な私にとっては魅力ですね。
他にも、船主さんと仲良くなってタダで釣り船に乗せてくれたり、釣れた魚や趣味の狩猟で獲れた鹿肉を持ってきてくださったりするのも魅力の一つです。私は船を貰ったこともあります。
職場の雰囲気は?
良くも悪くも「ゆるふわ」な雰囲気で何でも言いやすくて、日頃は一人一人で仕事をすることが多いのもあってか喧嘩することも殆ど無く、皆仲が良くてすごく居心地がいい職場です。
トップダウン型ではなく任された仕事を個人の判断で進めていくようなボトムアップ型の体制で、問題があった場合は現場から発信して工場長や社長に判断してもらったり、自分の判断で問題を解決したことを事後報告したりしています。
責任を問われる仕事ですが、背負いすぎずに伸び伸びと仕事をすることができています。
会社のアピールポイントは
社長の気前が良くて優しくて、よっぽどのことじゃなければ快くOKしてくれます。例えば、仕事が終わってから「趣味でこういうものを作りたいからこの材料ちょうだい」や「溶接機使わせて」とか「この日釣り行きたいから休みます」など。私は寮住まいなのにワガママを言って犬2頭と猫1匹を飼わせてもらっています。漫画に出てくる武器、ネットで見たテンセグリティ構造という不思議な立体、車の後ろに付ける自転車の架台などを、会社の溶接機、研磨剤などを拝借して作成したり、お客さんの不要な船をもらって直したり……そんな自由なところがこの会社のいいところだと思います。
でも1番のアピールポイントは、工場長にイジリ甲斐があってかわいいことです(笑)。
チャレンジしたいこと
職人としてまだまだ未熟者ですが、それなりにこなせるようになってきたところなので今身についているぎょう鉄、歪み取り、組立てなどの技術を極めたいです。そのためにも、船主さんと職人の距離が近い今の業務スタイルに加えて、出来るだけ造船所から出て実際の船が稼働している現場で船員さんが船を動かしている様子を体感し、それを現場作業に生かすことで、より良いものが造れるようにしていきたいです。これは現場職人というよりは設計の領域に含まれているものとは理解していますが、ただ、体感する中でもっと細かいところで何か自分で気づけるところがあればいいなと考えているので会社には船を見る機会を作って欲しいです。
働いていく中で心がけていること
集中して順調にスピーディに仕事が進んでいる時はイケイケで気持ち良く仕事が出来ているのですが、そういう時が1番ミスを犯しやすいと身をもって経験しているので、一旦作業の手を止めて、気軽にたばこを吸いながらでも、まわりを眺めてみることを心がけています。そうすることによって、重大なミスや周りのミスに気づけたりすることがあります。
例えば、慌てて急いでいて溶接方法を一ヶ所間違えると、作っているもの全体にそのしわ寄せがくるのでリカバリーが大変です。間違えた部分を外して、溶接跡を削ってもとに戻して、正しく取り付ける、というように工程をざっと挙げると3倍の手間となります。実際に3倍で済めばいいですがもっと時間がかかることもあるのでミスを未然に防ぐためにも、とにかく焦らないことを心がけています。
休暇や残業について
今は、月~金曜に土曜日の残業を含めて週6日勤務しています。1日の勤務時間は8時間で、これが延びることはほとんどありません。休みは日曜日と大型連休しかなく祝日だけでも休みにして欲しいと思っていますが、一方ではいつでも好きに休ませてくれるのでまだいいかなと思っています。以前は、遠慮して有給を取らない社員もいたようですが、今は休みやすい環境です。
趣味や休日の過ごし方は?
休日は愛犬のビアちゃん(バーニーズマウンテンドッグ)とミルコくん(グレートピレニーズ)を連れてドッグランで遊んだり、千葉の実家に2人を預けて船釣りに行ったりしています。
マダイ・タチウオ・イカ・カワハギ・ブリ等……最近では会社で特に仲が良い先輩達と一緒にマグロキャスティングも始めて楽しんでいます。
いつもの一日
一般的な一日
| 7:50~ | 朝礼 勤務 |
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10:00~10:15 |
15分休憩 |
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10:15~12:00 |
勤務 |
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12:00~13:00 |
昼休み |
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13:00~15:00 |
勤務 |
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15:00~15:15 |
15分休憩 |
|
15:15~ |
勤務 |
|
16:50 |
退勤 |
※仕事中はその時その時でやることが異なるので、固定のタイムスケジュールはないです。1日中同じ作業をしていることもあれば、1時間ごとに違う作業をしていることもあります。今日の午前中は修繕中の船のロープガイドが傷んでいたので取り外して、取り外した部分を平らにするためにグラインダーをずっとかけていました。お昼は希望者に会社の仕出し弁当があって、会社が費用の補助をしてくれます。
最後にひとこと
弊社はお年寄りが多いので、若い人がこの記事を見て入ってきてくれたら嬉しいなと思います。神経質で1ミリのずれも許さないような人よりは、おおらかで広い視野を持っていて工作が好きで潔癖じゃない人の方が向いていると思います。本当に鉄が好きとかボルトナットのネジが好きとかそんな方がいいかもしれないですね。俺は好きです。
造船に必要な溶接などの技術を身につける術ですが、自分は鍛冶屋の先輩が今いなくて、YouTube先生が多いです。社内マニュアルはないので、未経験者で一からとなれば、特別安全教育だけ外部に依頼して受けてもらって実際の作業については最低限のことはこちらで教えます。自分でやってみないとわからないことが多いので、その後は、自分の気づきから学ぶスタイルです。昔は職人というと見て覚えることが当たり前だったのが、今はおじいちゃんたちも頑張って言語化して伝えてくれているので、自分からその人たちに素直に聞けることが大事だと思います。入社する前に求める資格は特になく、通いにくいところが苦にならなければいいと思います。運転免許は持っていた方がよいです。もしくは、会社が近く(遠くても自転車で10分程度)にアパートを借りているのでそこに住むのもいいと思います。
●会社情報
隅田船舶工業株式会社【造船業】
〒133-0063 東京都江戸川区東篠崎2-4-5
TEL03-3670-8538(代)
(本件窓口:酒井 代表取締役)

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