2026/1/28 Vol. 23
春日部工場 製造部
部長代理
深川 直人(ふかがわ なおと)さん
(2006年4月入社)
出身:東京都足立区
生年:1987年(38歳)
この会社を選んだ理由は?
高校生の時の進路指導の先生に「珍しい会社がある」と弊社を紹介していただいたことがきっかけです。私は高校の普通科を卒業して就職しました。製造業では工業高校卒業を条件とされることが多いですが、弊社ではその縛りがなかったので応募しました。就職活動を行っていた時は弊社の工場は足立区にあり当時通っていた高校がすぐ近くだったので、通勤の面も弊社を選んだ理由の一つです。
また、昔から「関係者以外立入禁止」の場所を見学するテレビが好きで、船の業界に関われば普通では見られないところ(エンジンルーム、操舵室など)を見ることができるのではないかと思ったのも応募のきっかけです。
どんな仕事をしていますか
春日部工場で製造している品目のうち、主にポンプの組み立てとサーチライトとポンプの部品加工の際の管理業務を行っています。作業の進捗状況によっては、機械の操作、組立作業や加工作業も行います。組み立てについては遠心ポンプと歯車ポンプの組み立てで、加工では特にCNC旋盤を扱います。その他、NCフライス・ボール旋盤などの機械加工の設備も使います。
サーチライトの用途は洋上のブイや甲板を照らすことで、中型から小型の漁船で使用します。
ポンプの製造工程は大きく分けて耐圧試験、組み立て、外部塗装です。検査は別の部門が行います。

CNC旋盤は、コンピューター制御の旋盤です。普通の旋盤だと目盛りを見ながら手でハンドルを動かすものですが、これは必要な数値を入力すると自動加工してくれる機械になります。数値の入力ミスがあると、機械はその数値に従って動いてしまいますので、誤った数値を入力しないよう特に気をつけています。工程1つ1つの作業時間を区切るより、まとめて作業した方が効率的な部分もありますので、一週間でやる仕事を大括りに決めて、そのスケジューリングは担当者に任せています。作業の進捗状況は、週に一度担当者が集まり、工程表に基づき確認しています。
仕事のやりがいや魅力は?

工場で行う機械加工や組み立てというとライン作業をイメージしやすいと思うのですが、弊社では少量多品種が多いため、一つの物を一人で組み上げていく、自分の手で製品を作り上げていくところにやりがいを感じます。
年に数回、訪船して作業を行うこともあります。ポンプの定期メンテナンスは基本的には造船所で行いますが、造船所で作業した実績がないとか、どういったところに気をつけないといけないかわからない場合は、現地に赴いてポンプのメンテナンス方法をレクチャーします。ポンプは水を吐き出しますが、この水を吐き出して持ち上げることができる距離(能力)を圧力で表します。その圧力が規定値まで上がらないなどのトラブルの原因調査を行う場合などは港に停泊している船に訪船します。
訪船作業では普段見ることができない場所を見ることができるところが大きな魅力です。
職場の雰囲気は?
自主性を尊重した職場です。社員は事務作業を行っていた人、料理人など異業種から転職をした方が多いのですが前職の業務内容についての会話も気兼ねなくできるような職場です。
足立の旧工場は60年近く創業しておりましたが、建物の老朽化や、周辺の住宅化が進み当春日部工場に移転しました。当工場に移転して建屋は広くなりましたが、作業する場所は近いので、普段から話しやすい環境です。
従業員は全体で57名の工場で、このうち製造部は製造課10名と組立課20名の2課で構成されています。製造課では、ポンプの機械加工と組み立てを行っています。組立課では、サーチライトなどの照明器具と法定船用品の組み立てを行っております。
私が所属する製造部の平均年齢は37.7歳、年齢構成は30代が一番多く、業界内では比較的若い方だと思います。
研修の機会についてですが、入社時には当時在籍していたベテランの職人に教えてもらったり職人の作業をわかるまでじっと見たりしていました。現在も旋盤の使い方とか工作精度の確認方法について、手順書を見るだけではわからない部分が多いのでベテランの方に作業現場についてもらい指導していただくこともあります。工作機械を導入したときには、メーカー開催の勉強会に参加して少しずつ知識を蓄えました。工場はISO9001を取得しておりますので、資格取得の際の研修会や講習会のバックアップ、OJT制度などの教育の機会は充実しています。「自主性」を尊重した職場ですので、資格をとりたい、勉強をしたいという人には会社は補助をしてくれます。


会社のアピールポイントは
弊社はメーカー機能と商社機能を兼ね備えております。商材として広い範囲にわたる電気機器を取り扱っており、電気機器をパッケージで供給できることが強みです。強電(レーダー、ソナー、無線)以外の主要な電気機器を弊社で揃えることができます。三信に頼めばすべて賄えるというところがアピールポイントです。
サーチライトやポンプを単体で販売するだけだと専業メーカーさんには敵わないので、広い範囲の商材をパッケージで納品することによりお客様の手間を減らせる点です。弊社がターゲットとしている中小型船舶市場はパイが少ない状態なので弊社と同じ業態を取ることができるところはなかなかないと思います。中小型船向けと大型船向けと船の大きさの規模によって販売できる商材が分かれており、大型船に乗せるポンプは専業のポンプメーカーが販売していますが、当社のように中小型向けポンプを製造する会社で総合的に舶用製品をパッケージとして供給できる会社は少ないと思います。
また、1949年の創業から続く長い歴史と実績があることを自負しています。弊社が長年で培った、舶用向け製品の品質と信頼性が国土交通省の製造認定事業場の取得などの公的な認定につながっています。




チャレンジしたいこと
最近導入した社内ポータルを通じて、社内の情報共有と業務の効率化を電子ベースで図っていきたいと考えています。IOTやDXの話もある中、Excelで作成した作業工程表はありますが、工程表などを現場に張り出して紙ベースで管理している部分が多いので、社内ポータルを活用して電子的な仕組みを作り、タブレット等からリアルタイムで共有できるようにして業務の効率化を図っていきたいと思っています。
働いていく中で心がけていること
常に大切にしているのは「感謝と配慮」です。どんな小さなサポートに対しても声に出して「ありがとう」と伝えること、やってもらって当然と思わないように、謙虚さを意識しています。
部長代理という立場なので、ちょっとした依頼をするときも受け取る側としては命令に近しい捉えられ方をする場合があるので、無理して受けてないかと常日頃から気に掛けています。
当然、必要なことに対しては強く言うこともありますが、仕事を依頼する際は相手の仕事量を考慮し、お互いに無理のない範囲で助け合えるよう配慮しています。
また、部長代理として業務管理や実作業の際にはみんなの手本になるような姿勢を見せる必要があると思うので、気を引き締めて作業に入っています。
休暇や残業について
有給休暇は取りやすい環境です。遠方出身の社員は帰省に合わせてまとめて取得しています。介護休暇や育児休暇なども取得しやすく、育児休業は女性社員だけでなく男性社員も取得しています。
残業について製造部では月平均10時間程度です。
漁船や商船など船はシーズンによっては休日も動いているので、休日でも弊社製品を供給しなければなりません。また、営業日数が少ない年末年始や大型連休前は仕事が立て込んでしまいます。
ポンプの圧力が上がらないなどのトラブルがあった場合は訪船の依頼がGWの中日に来ることもありました。
趣味や休日の過ごし方は?
料理が趣味なので休日は料理を作ったり、小学校三年生の息子と遊んだりして過ごしています。
料理はレシピを見ればなんでも作れますが、レシピを見なくても作れる料理は餃子とハンバーグです。最近は寒いので煮込み料理が多いです。また、子供と一緒に作れるような料理のレパートリーを増やしているところです。作った料理を妻と息子がおいしいと喜んでくれることに幸せを感じています。
いつもの一日
一般的な一日
| 8:30~9:30 |
ミーティング(申し送り事項や全体の進捗確認)
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9:30~10:30 |
個別の進捗確認 |
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10:30~12:00 |
工程会議または実作業 |
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12:00~13:00 |
昼休み |
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13:00~15:00 |
書類整理や機械加工案件の工具・加工方法の選定 |
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15:00~15:10 |
休憩 |
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15:10~17:00 |
機械加工案件のプログラム作成と実作業 |
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17:00~17:20 |
翌日の作業の流れの確認 |
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17:20 |
退社 |
※プログラム作成はある程度決まった形のものをベースにして変更をくわえることが多いですが、
サーチライトの部品ではお客様の要望に添って一から造る場合もあります。
最後にひとこと
私は普通科卒業なので入社するまで工作機械を触ったことも舶用業界の知識も全くありませんでした。
入社後、一つ一つの仕事に向き合ってこなしていく中で、必要な知識を着実に身につけることができたと思っています。今、造船業界は注目を集めていると思いますが、舶用メーカーとして、日本の造船業界にしっかり貢献できるようにこれからも頑張っていきたいです。
弊社は、入社に当たって資格や経験は求めていません。ものづくりなので、入社をすれば、評価されづらいようなところでも一つ一つ真面目に、コツコツと仕事をこなしてくれればいいと思います。

●会社情報
三信船舶電具株式会社【舶用工業】
〒344-0012 埼玉県春日部市下柳1534
TEL:048-745-3901(代)
ホームページURL https://www.sanshin-electric.co.jp/index.html
(本件窓口 : 中村工場長)

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