2025/12/24 Vol. 22
製造・サービス部
課長(セールスエンジニア)
三留 (みとめ)さん
(2009年12月試用入社、2010年3月正式入社)
出身:神奈川県藤沢市
この会社を選んだ理由は?
2009年の11月頃に仕事を探し始めて、弊社で3ヶ月間、試用で働くエキスパート入社に応募しました。
昔から物作りや工作が好きで、漠然と物を作る会社に入りたいと思っており、色々な製造業に応募して面接を受ける中で、社員皆さんの士気の高さを凄く感じました。また、業務内容の説明を製造現場の方にしていただいた時も、親身に、真剣に説明していただいて、とても良い会社だと思いました。
日本全国各地に現場があるので、色々な土地に出張に行けるのも私に向いているのではないかと思い、弊社に決めさせていただきました。
どんな仕事をしていますか

製造部の課長です。基本的には組立やメンテナンス作業を行っています。
主な仕事内容は、入荷した部品の検品やボルトの締め付け、ベアリングの取り付けなどの製品の組み立て作業、組み立てたポンプの試運転などの製造活動です。仕事に対しては例えば、検品の際には数字を信じ、ダメなものに対してどう対応するのか、弊社の技術部に相談して、よりいいものを製造したいという気概を持って頑張っています。
メンテナンス作業については、社内に搬入したポンプや船内取付の機器メンテナンスの出張業務を行っています。
私は最近、製造だけでなく営業活動にも携わらせていただいています。営業活動に関してはまだまだ一人前とはいかないのですが、製造現場の知識を武器にしてセールスエンジニアとして活動しており、現場のことを分かっていることは非常に強みになっています。あとは、課長ですので現場監督を行ったり、工場長、品質保証部門を兼務したり多岐な仕事に携わっています。
仕事のやりがいや魅力は?

納品するポンプは新造船向けがメインで、時々、交換に使用するものがあります。造船は色々な会社が集まる一種のプロジェクトで、その中で働けることに魅力を感じます。仕事が滞りなく終わり、船舶が引き渡された時には満足感を味わえます。
船舶は、エンジン、プロペラ、補機など色々なパーツを使用して作られており、弊社が携わっている船舶用の荷役ポンプは船舶全体で見るとほんの一部分ですし、なかなか地味なものですが、タンカーにとっては重要な商売道具として必要不可欠なものですので、ポンプの製造に携われることに大きなやりがいを感じています。
また例えば、新造して1回目の荷役でトラブルが起きると、多大な損害を被ることになるため、常日頃からしっかりとしたものを作らなければならないと考えています。何事もなくユーザーに船舶の引き渡しが終わると、ほっと一息です。
船舶の建造する造船所は西の方が多いですが、弊社では陸上向けのポンプも取り扱っているため、納品・点検、ポンプを実際に運転する立ち会いなどのサービス業務を、北は北海道、南は沖縄まで行っています。私は、食べることと飲むことが大好きですので、いろんな所に出張に行けるところがこの仕事の魅力の一つではないかと思っています。
職場の雰囲気は?
社員は、製造部が私も含めて 3人、技術部が今 2人、営業部が2人、島根工場に運転要員が1人です。
社内は話がしやすい環境です。例えば、仕事のトラブルが発生した時には誰か一人の責任にするのではなく、みんなで協力し合って対応するといった、そんな会社です。「会社全体が一丸となって一つのことをやっていこうよ」、「プロジェクトや案件をみんなで進めていこうよ」、といった雰囲気の会社です。

会社のアピールポイントは
弊社のアピールポイントは、長年培ってきたポンプの製造の技術力と、現場対応のフットワークの軽さ~何かあった時にすぐに動けることです。
弊社では、設計・製造・メンテナンス業務をワンストップで完結できます。ユーザーからの細かい指示・仕様を受け、技術面でどういった仕様のポンプが必要なのかを考えて設計して製造を行うことに加えて、メンテナンス活動も行っています。メンテナンス活動に関しては会社によりますが、ポンプが故障すると、一般的には修理業者や様々な関係業種の会社を手配して、原因不明の場合はさらに外部のメーカーに問い合わせをして、その回答を待つといったことになれば、その時点で動きが取れなくなります。一方で弊社では、ポンプを製造している製造員が自ら現場に行き対応したり、サービス員としてもメンテナンス業務を行ったりすることで迅速な対応が可能です。これが、現場対応のフットワークの軽さです。また、現場で解決困難な事象も、技術担当に話をすると大体は解決できます。


チャレンジしたいこと
この先も営業活動に力を入れて進めていけたらと考えています。二足のわらじで大変なところもありますが、営業をしないと見えない所もあるので続けられたらいいと思っています。
製造部の課長としてチャレンジしていきたいことは、他社とタイアップして新しい技術を開発するとか、サービス体制を構築するとか、他の船舶メーカーとのコラボレーションで新たな荷役システムを開発するとか、現時点では漠然としていますが、色々新しいことに挑戦できたらいいと考えています。
あとは、去年に若い人が入ったこともあり、若い人が入ってきた時に仕事がしやすい環境作りを行っていかなければならないと考えています。若い人が入っても続かないといったケースもあるので、中々難しいところもありますが、労働環境の見直しが大切だと思います。
働いていく中で心がけていること
製造過程や現場作業中の話ですが、慣れはミスや怪我に繋がりますので、初心を忘れずに確認作業を怠らないように心がけています。あとは常に責任感を持って仕事をすることが大事だと思っています。
また、当たり前の話ですが仕事していく上で報告・連絡・相談を大切におり、社員だけでなく相手先とのコミュニケーションを図ることを重要視しています。
現場作業では、社員だけではなく関係する色々な事業者が色々な作業を行っており、特に事故防止の観点から気を配らなければならない場面が多々あるので、ユーザーや一緒に作業をするかもしれない工員などの関係する人々とコミュニケーションを取りながら作業を行っています。
昔、作業中に危険を感じたことが何回かあります。一例ですが、私が作業をしている時にポンプの配管の機密テストを行っており、ポンプに急に圧力がかかったため、目の前でポンプの部品が外れて危ない目に遭いました。弊社内で起こったことであればヒヤリハットの周知で対策は出来ますが、現場作業となれば色々な関係者がいるため、自分達だけが気を付けてればよいという事ではないので、現場のリーダーとして動く私が周りの状況を的確に把握して、関係者とコミュニケーションを密に取って、作業を進めていくことが大切だと思っています。
休暇や残業について
弊社はほとんど残業がありません。あっても、1ヶ月に2、3時間あるかないかです。休日も結構多いほうだと思います。祝日はカレンダーどおりの休みですので、プライベートの予定も組みやすいと思います。例えば夏休みは、会社の公休日が3日間ほどあって、さらに各々が好きな日に3日間自由に休日をとることができます。おかげで、夏休みで混んでいる時期を回避して別の時期に休むなど、フレキシブルな対応ができます。
一方で、夏休みでも仕事がある時は出勤しなければなりませんので、その時は別の日に休みを取ることになります。
趣味や休日の過ごし方は?
趣味はキャンプとドライブです。休日は趣味を楽しみたいですが、日頃は、普段溜まっている洗濯など家事の消化がメインになっています。空いている時間には、見たいドラマや映画を見ています。
いつもの一日
一般的な一日
| 8:30~12:00 |
始業・朝礼 製品組み打ち合わせ 現場工事打ち合わせ 入荷部品仕分け・製品部品在庫チェック |
|
12:00~13:00 |
昼食 |
|
13:00~17:30 |
部品検品・製品組立・完成品検査 |
※メンテナンス業務が入ってくると変わります。
最後にひとこと
ポンプは、プロペラ、エンジン、モーターのように派手な機械ではないですが、液体を移送する上では欠かせないものです。ポンプは地味な機械ではありますが、日本のロジスティックスを支える縁の下の力持ち的なもので、重要なものです。このようなポンプの製造に携わる者として、これからも日々邁進していきたいと考えています。一般の人は、ポンプといえば、灯油を入れる“シュコシュコ”するポンプのイメージをお持ちだと思いますので、もう少し地味なイメージを払拭していきたいと思っています。
●会社情報
サンコーエンジニアリング株式会社【舶用工業】
〒245-0066 横浜市戸塚区俣野町534-1
TEL:045-392-9068(代)
スクリューポンプ・ギヤーポンプ | サンコーエンジニアリング
ホームページURL https://sanko-pump.co.jp/
(本件窓口 : 中川代表取締役)

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