大石電機工業株式会社

笈川：六郷工科高校デュアルシステム科の在学中に先生から弊社を紹介してもらいました。デュアルシステム（学校教育と職業訓練を同時に受ける職業教育システム）によって、インターンシップ（現場経験）を体験したことと、複数の先輩が入社していたことが理由です。もともとものづくりが好きだということもありますね。

大和田：中学生の時、叔父の紹介で見学の機会を得たことが印象に残っていました。また、子供の頃から製造の業界に憧れがありました。

笈川：弊社は、社内で材料の加工から完成品まで一貫生産をしております。製造部は、仕上工程（板金加工や機械加工）、塗装工程、組立工程があり、私は組立課に所属し組立・配線工程を担当しています。

他には年数回ですが、製品の調整のために出張して、建造中の船に乗船することもあります。

大和田：製造部仕上2課に所属しています。金属板の切り出しから曲げ加工、溶接といった工程を担当しています。

笈川：部署の配属は希望を聞きつつ適材適所に、という感じです。入社時は仕上2課への配属でしたが、組立・配線工程に興味があり、組立課に異動させてもらいました。

笈川：海上自衛隊の艦船や海上保安庁の巡視船向けの製品を製造していることから、乗船する機会があるのですが、その際に自分が組み立てた製品が装備されている現場を見るとうれしいですね。

例えば、ヘリコプターの着船支援用の照明灯の製造もしていますが、その他にも数百種類の製品がありますので、毎日飽きることなく仕事に取り組めることにもやりがいを感じています。

大和田：弊社は外部委託せず工場内で製品として完成させます。また、オーダーメイドとなる製品に対応することが多く、加工工程も多岐にわたります。1点もので2週間かけて加工することもありますが、これらが仕上がった状態を眺めたとき達成感がありますね。

笈川：1枚の板から立体に形成し、塗装、内部組み立てを経て完成出荷という流れが自社完結でできることです。都内でこのような工場はほぼないのではと思います。

大和田：やはり自社一貫は強みです。それに加え、短納期でも高品質であることに自信があります。

笈川：最近ハンダ資格の2級に合格しましたが、これからも頑張ってハンダ講師の資格にチャレンジし、合格の暁には社内で活躍したいですね。なお、弊社は資格取得へのサポートが手厚く、例えば練習用の資材提供などはありがたいです。

大和田：弊社にはベンダーという曲げ加工の機械がありますが、職人技を要します。製造ロットで微妙に異なる金属板の特性をつかみきっちり仕上げるよう腕を磨きたいです。溶接も職人技ですのでこの技量も磨きたいです。

笈川：製品のクオリティ維持のため、塗装されて当課に上がってきた筐体の状態チェックは厳しくしています。また配線の状態にも留意し、整然とした配列となることを心がけています。

大和田：安全に心がけ、けがをしないというのが第一ですね。その上で高品質を保ちつつミスをしないことを心がけています。

笈川・大和田：週休二日制です。取扱い製品は艦船用がメインですので、新造艦船が多く建造される年は忙しくなります。また、補用品の注文が増える年度末は業務量が増える傾向はありますが、工程管理がしっかりされているので、残業はほとんどありません。時には、飛び込みの仕事の対応のために残業することはありますが、頻繁にあるわけではありません。